カーリング界で輝かしい実績を持つ吉村紗也香選手。
全国大会優勝や世界ジュニアカーリング選手権での銅メダル獲得など、数々の快挙を成し遂げてきました。
さらに、結婚・出産を経ても競技を続ける姿勢が、多くのファンから注目されています。
この記事では、吉村紗也香選手のプロフィールや経歴、結婚・出産後も競技を続ける理由について詳しく解説します。
彼女がどのようにしてカーリングを始め、どのような活躍をしてきたのかを知ることで、より一層カーリングの魅力を感じられるでしょう。
また、ミラノ五輪を目指す意気込みや、競技と家庭を両立する秘訣についても紹介します。
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カーリング日本選手権で見事優勝し、注目されていますね!
- 吉村紗也香のプロフィールと経歴
- 世界ジュニアで銅メダルを獲得
- 結婚・出産後も競技を続ける強さ
- ミラノ五輪を目指す意気込みとは
吉村紗也香のプロフィール
引用:公式インスタグラム フォルティウス
カーリング界で長年活躍する吉村紗也香選手は、その実力と経験で多くのファンを魅了しています。
ここでは、彼女の基本情報やカーリングを始めたきっかけについて詳しく紹介します。
名前・年齢・出身地など基本情報
- 名前:吉村 紗也香(よしむら さやか)
- 生年月日:1992年1月30日(33歳 ※2025年時点)
- 出身地:北海道北見市常呂町
- 身長:162cm
- 利腕:右利き
- ポジション:スキップ(司令塔)
- 所属チーム:フォルティウス
- 学歴:札幌国際大学卒業
- カーリング歴:約24年
吉村選手は北海道北見市常呂町の出身で、同地域は「カーリングの聖地」としても知られています。
選手名 | 生年月日 | 主な所属チーム | 代表歴・主な実績 |
---|---|---|---|
吉村紗也香 | 1992年1月30日 | フォルティウス | 日本選手権優勝(2015、2021)、世界ジュニア銅メダル(2013) |
藤澤五月 | 1991年5月24日 | ロコ・ソラーレ | 平昌五輪銀メダル(2018)、北京五輪銅メダル(2022) |
吉田知那美 | 1991年7月26日 | ロコ・ソラーレ | 平昌五輪銀メダル(2018)、北京五輪銅メダル(2022) |
鈴木夕湖 | 1991年12月2日 | ロコ・ソラーレ | 平昌五輪銀メダル(2018)、北京五輪銅メダル(2022) |
本橋麻里 | 1986年6月10日 | 元ロコ・ソラーレ(創設者) | バンクーバー五輪出場(2010)、平昌五輪銀メダル(2018・運営側) |
小野寺佳歩 | 1991年8月27日 | フォルティウス | 日本選手権優勝(2015、2021)、世界選手権出場 |
近江谷杏菜 | 1989年10月16日 | フォルティウス | 世界選手権出場、日本選手権優勝(2015、2021) |
船山弓枝 | 1978年11月5日 | 元北海道銀行 | 長野五輪出場(1998)、トリノ五輪出場(2006) |
小笠原歩 | 1978年11月25日 | 元北海道銀行 | 長野五輪出場(1998)、ソチ五輪出場(2014) |
市川美余 | 1989年6月28日 | 元中部電力 | 日本選手権5連覇(2011〜2015)、解説者としても活躍 |
彼女の持ち前のリーダーシップと冷静な判断力は、スキップ(チームの司令塔)としての活躍に大きく貢献しています。
カーリングを始めたきっかけ
吉村選手がカーリングを始めたのは、小学4年生のときでした。
地元・常呂町はカーリングが盛んな地域で、幼い頃から氷上スポーツに親しむ環境が整っていました。
当時、彼女は友人たちと「WINS(ウィンズ)」というカーリングチームを結成し、本格的に競技をスタート。
中学・高校と進学する中でチームメンバーと共に成長し、次第に全国レベルの大会でも結果を残すようになります。
特に高校時代には、全国高等学校カーリング選手権大会で優勝するなど、その実力を発揮。
早くからスキップを務め、試合の流れを読んで戦略を立てる力を身につけました。
こうした経験を積む中で、吉村選手は「もっと強くなりたい」「世界で戦いたい」という想いを抱くようになり、カーリングに本格的に取り組むことを決意したのです。
吉村紗也香の経歴を徹底調査!
吉村紗也香選手は、幼少期からカーリングに親しみ、数々の大会で輝かしい成績を収めてきました。
高校時代には全国優勝を経験し、大学ではジュニア大会で3連覇を達成。
その後、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得し、日本を代表する選手へと成長しました。
さらに、北海道銀行フォルティウスに所属し、日本選手権優勝や世界大会での活躍を続けています。
高校時代の活躍と全国大会優勝
年度 | 大会名 | 成績 | 備考 |
---|---|---|---|
2009年 | 全国高等学校カーリング選手権大会 | 優勝 | 高校日本一に輝く |
2009年 | バンクーバー五輪日本代表決定戦 | 準決勝進出 | チーム長野に惜敗 |
2009年 | 日本カーリング選手権 | 準優勝 | チーム青森に決勝で敗れる |
2010年 | 日本カーリング選手権 | 準優勝 | 2年連続で決勝進出 |
吉村紗也香選手は、北海道常呂高等学校に進学し、カーリング選手として本格的に活躍を始めました。常呂高はカーリングの名門校として知られ、多くのトップ選手を輩出しています。
高校時代、吉村選手は「常呂高等学校WINS」というチームに所属し、全国大会へ出場。すでにスキップ(司令塔)としてチームを率い、その戦略的なプレースタイルが光っていました。
2009年には「全国高等学校カーリング選手権大会」で優勝し、全国トップレベルの実力を証明しました。この活躍により、彼女は将来の日本代表候補として注目されるようになります。
また、同年にはバンクーバー五輪日本代表決定戦にも挑戦。チーム長野との対戦では惜しくも敗れ、オリンピック出場は叶いませんでした。しかし、この経験が彼女にとって大きな成長の糧となり、さらなる飛躍への足がかりとなったのです。
こうした高校時代の経験を経て、吉村選手は「もっと強くなりたい」「世界で活躍したい」という思いを強くし、札幌国際大学への進学を決意しました。
札幌国際大学での快進撃!ジュニア3連覇の快挙
年度 | 大会名 | 成績 | 備考 |
---|---|---|---|
2010年 | 日本ジュニアカーリング選手権 | 優勝 | 大学1年で全国ジュニア王者に |
2011年 | 日本ジュニアカーリング選手権 | 優勝 | 2年連続優勝達成 |
2012年 | 日本ジュニアカーリング選手権 | 優勝 | 3年連続優勝の快挙 |
2011年 | パシフィック・アジアジュニアカーリング選手権 | 優勝(日本代表) | 国際大会で金メダル獲得 |
2012年 | パシフィック・アジアジュニアカーリング選手権 | 優勝(日本代表) | 2年連続優勝 |
2013年 | パシフィック・アジアジュニアカーリング選手権 | 優勝(日本代表) | 3年連続優勝の偉業 |
高校卒業後、吉村紗也香選手は札幌国際大学へ進学し、さらにカーリングの腕を磨きました。大学時代もスキップとしてチームを牽引し、その実力を全国レベルで発揮しました。
特に注目すべきは、日本ジュニアカーリング選手権での3連覇(2010年~2012年)です。これは、日本のジュニアカーリング界でも快挙とされる偉業であり、吉村選手のスキップとしての戦略眼と冷静な判断力が光った瞬間でした。
この3連覇によって、吉村選手はジュニア日本代表のスキップに選出され、さらなる国際舞台へと挑戦するチャンスを掴みました。その勢いのまま、パシフィック・アジアジュニアカーリング選手権でも3連覇(2011年~2013年)を達成。ここでもチームを勝利へ導き、日本のカーリング界における若きエースとしての地位を確立しました。
吉村選手は、大学時代にこれらの成功を収めたことで、世界ジュニアカーリング選手権にも出場することとなります。この大会での活躍が、さらなる飛躍へのステップとなるのです。
世界ジュニアカーリング選手権での銅メダル獲得
年度 | 大会名 | 成績 | 備考 |
---|---|---|---|
2011年 | 世界ジュニアカーリング選手権 | 8位 | 初出場で世界の舞台を経験 |
2012年 | 世界ジュニアカーリング選手権 | 5位 | 前年より順位を上げる |
2013年 | 世界ジュニアカーリング選手権 | 銅メダル(3位) | 日本勢として快挙達成 |
吉村紗也香選手は、日本ジュニアカーリング界のトップ選手として活躍し、2013年に世界ジュニアカーリング選手権へ日本代表のスキップとして出場しました。
この大会では、世界各国の強豪チームと競いながらも、見事に銅メダルを獲得。
これは当時、日本のカーリング界において画期的な成果であり、吉村選手の冷静な判断力と高い技術力が世界レベルで通用することを証明しました。
特に準決勝では、強豪国を相手に接戦を繰り広げる展開となり、戦略的なショットが光る場面も多く見られました。
惜しくも決勝進出は逃しましたが、日本代表として世界の舞台で表彰台に立つという快挙を成し遂げたのです。
この経験は吉村選手にとって大きな自信となり、さらなる成長へとつながりました。
そして、次のステップとして、彼女はシニアカテゴリーでの活躍を目指し、北海道銀行フォルティウスに加入することになります。
北海道銀行フォルティウスでの活躍
年度 | 大会名 | 成績 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年 | 日本カーリング選手権 | 優勝 | 初の日本一達成、日本代表に選出 |
2015年 | 世界女子カーリング選手権 | 6位 | 日本代表として世界の舞台で健闘 |
2019年 | グランドスラム・マスターズ | 準優勝 | 日本勢初の決勝進出 |
2021年 | 日本カーリング選手権 | 優勝 | 2度目の日本一、MVP受賞 |
2021年 | 世界女子カーリング選手権 | 11位 | 世界の強豪と対戦 |
2022年 | フォルティウスとして再出発 | – | 北海道銀行のスポンサー契約終了 |
2014年、吉村紗也香選手は北海道銀行フォルティウスに加入し、シニアカテゴリーでの本格的な競技生活をスタートさせました。
フォルティウスは日本国内でもトップクラスのカーリングチームであり、吉村選手はここでさらなる成長を遂げることになります。
加入後すぐに頭角を現し、2015年の日本カーリング選手権で初優勝を果たしました。
この結果により、日本代表として世界選手権に出場し、世界の強豪チームと対戦。
6位という成績を収め、日本のカーリング界における存在感をさらに高めました。
その後も吉村選手はチームの中心選手として活躍し、2021年の日本カーリング選手権でも優勝。
この大会では、スキップとして冷静な指示を出しながら、精度の高いショットを決めるなど、チームの勝利に大きく貢献しました。
また、この年にはMVP賞も受賞し、その実力が改めて認められました。
しかし、2022年には北海道銀行のスポンサー契約が終了し、チームは「フォルティウス」として再出発。
吉村選手は新たな環境の中でも変わらぬ情熱を持ち続け、次なる目標であるミラノ五輪出場に向けて挑戦を続けています。
吉村紗也香は結婚・出産後も競技を続けるパワフルママ
引用:スポニチ
吉村紗也香選手は、2020年に結婚し、2023年に第一子を出産しました。
産休を経ても競技への情熱は衰えず、母としての強さを身につけながら再びカーリングの世界へ復帰。
現在は家庭と競技を両立させながら、ミラノ五輪出場という新たな目標に向かって努力を続けています。
そんな吉村選手の挑戦と支え合う家族の存在について紹介します。
2020年に結婚!夫はどんな人?
吉村紗也香選手は、2020年5月に一般男性と結婚しました。
夫となった方は札幌市在住の一般人であり、札幌国際大学時代からの知り合いだったそうです。
結婚後も吉村選手はカーリング選手としてのキャリアを継続し、夫はその活動を全面的にサポート。
精神的な支えとなるだけでなく、家事も積極的に手伝うなど、アスリートの妻としての生活を支えているといいます。
吉村選手も、「つらいときに話を聞いてもらえたり、練習や試合で疲れたときにサポートしてくれることがとてもありがたい」と語っています。
夫の理解と協力があったからこそ、結婚後も競技に打ち込むことができたのです。
家庭と競技の両立は簡単ではありませんが、吉村選手は夫の支えを受けながら、自身の夢に向かって歩み続けています。
2023年に第一子を出産!産休からの復帰
2023年12月、吉村紗也香選手は第一子となる男の子を出産しました。
トップアスリートとして活躍する一方で、母親としての新たな人生もスタートさせたのです。
出産後は約1年間の産休を取り、育児に専念。
しかし、カーリングへの情熱は変わらず、2024年シーズンから本格的に競技へ復帰しました。
産休を経たことで「以前よりも精神的に落ち着き、試合でも冷静な判断ができるようになった」と語っており、母となったことでさらに強さを増した姿が印象的です。
現在は、夫や家族の支えを受けながら、育児と競技を両立。「母としての経験がプレーにも良い影響を与えている」とし、さらなる飛躍を誓っています。