最近、「Apple IDの支払い情報を確認してください」というメールを受け取ったことはありませんか?
一見するとApple公式からの通知のように見えますが、実は詐欺メールである可能性が高いのです。
Appleをかたるフィッシング詐欺は年々巧妙化しており、偽のサイトに誘導されて個人情報を盗まれる被害が増えています。
もし誤ってメールのリンクをクリックし、Apple IDやクレジットカード情報を入力してしまうと、不正利用のリスクが高まるため注意が必要です。
本記事では、元Apple Japanスタッフが詐欺メールの見分け方を解説し、安全な対応策を紹介します。
詐欺に引っかからないために、4つのチェックポイントを押さえておきましょう!

支払いに関してのメールこそ、冷静に見極めることが必要です!
- Apple ID詐欺メールの特徴を解説
- 差出人アドレスやURLを確認する
- 不自然な日本語や緊急性の煽りに注意
- 詐欺メールを開いた時の対処法を紹介
Apple IDの「支払い情報を確認してください」メールとは詐欺の可能性が高い!

「Apple IDの支払い情報を確認してください」というメールが届いた場合、それが本物かどうか慎重に判断する必要があります。
Apple公式からの通知であれば問題ありませんが、実際には詐欺メールである可能性が高いためです。
詐欺メールの特徴として、不審なメールアドレスや不自然な日本語、偽のURLなどが挙げられます。
ここでは、Apple公式のメールと詐欺メールの違いや、詐欺メールの目的について詳しく解説します。
- 詐欺メールの特徴
- 送信元のアドレスが「@apple-security.com」などApple公式とは異なる
- 「24時間以内に更新しないとアカウントがロックされる」などの文言
- 不自然な日本語が含まれている
- URLがApple公式のものと異なる
Apple公式からのメールなのか?
Apple公式のメールは、常に特定のドメイン(@apple.com、@icloud.comなど)から送信され、正規のAppleサービスに関する重要な情報のみが含まれています。
- @apple.com
- @itunes.com
- @icloud.com
一方で、詐欺メールは「@apple-security.com」「@appleid-verification.com」など、Appleに似せた偽のアドレスから送信されることが多いです。
また、Appleはメール内で支払い情報の直接更新を求めることはなく、公式サイトでの手続きを案内するのが基本です。
受け取ったメールがApple公式のものかどうかを見極めるには、まず送信元のメールアドレスを確認することが重要です。
偽のメールアドレスの例
- apple-security@email.com
- appleid@apple-service.com
- no-reply@apple-support.com
- update-account@appleid.com
- service@apple-payment.com
- billing@appleid-verification.com
- appleid@account-update.com
- support@apple-payments.com
- info@apple-secure.com
- customer-service@appleid-check.com
- 偽メールアドレスの特徴
- 「@apple.com」以外のドメインを使用(例:@apple-security.com など)
- 「no-reply」「support」「billing」などの単語を使って本物らしく見せる
- 「appleid」「payment」「account-update」などの単語が含まれる
- 公式メールアドレスに似せたスペルミスがある(例:@apple-supp0rt.com など)
詐欺メールの目的とは?
詐欺メールの目的は、受信者の個人情報やクレジットカード情報を盗み取ることです。
偽のメールには「支払い情報を更新しないとApple IDが停止される」といった緊急性を煽るメッセージが含まれ、受信者に焦りを感じさせます。
こうした手口に騙されてメール内のリンクをクリックすると、偽のAppleサイトに誘導され、IDやパスワード、クレジットカード情報を入力させられる可能性があります。
この情報が盗まれると、不正利用やApple IDの乗っ取りといった被害につながるため注意が必要です。
Apple IDの「支払い情報を確認してください」詐欺メールの4つの見分け方!

詐欺メールは巧妙に作られていますが、いくつかのポイントをチェックすることで見分けることが可能です。
ここでは、代表的な4つのチェック方法を紹介します。
① 差出人のメールアドレスを確認する
Appleの公式メールは「@apple.com」「@icloud.com」「@itunes.com」などのドメインから送信されます。
しかし、詐欺メールは「@apple-security.com」「@billing-apple.com」など、本物に似せた偽のアドレスを使用しています。
偽のメールアドレスの例
- apple-security@email.com
- appleid@apple-service.com
- no-reply@apple-support.com
- update-account@appleid.com
- service@apple-payment.com
- billing@appleid-verification.com
- appleid@account-update.com
- support@apple-payments.com
- info@apple-secure.com
- customer-service@appleid-check.com
- 偽メールアドレスの特徴
- 「@apple.com」以外のドメインを使用(例:@apple-security.com など)
- 「no-reply」「support」「billing」などの単語を使って本物らしく見せる
- 「appleid」「payment」「account-update」などの単語が含まれる
- 公式メールアドレスに似せたスペルミスがある(例:@apple-supp0rt.com など)
メールを受け取った際は、まず差出人のメールアドレスを確認し、正規のドメインであるかをチェックしましょう。

どうしても不安な場合はAppleへ電話すると一緒に確認してくれます!
また、送信元のアドレスを慎重に調べるために、メールのヘッダー情報を確認するのも有効です。
② 記載されているURLのドメインをチェックする
詐欺メールには、偽のAppleサイトへ誘導するURLが含まれています。
これらのURLは、「https://appleid.apple.com/」などのApple公式URLに似せて作られていますが、細かい部分が異なります。
たとえば、「https://appleid-update.com/」「https://secure-appleid.com/」のようなURLはAppleとは無関係です。
メール内のリンクにカーソルを合わせ、実際のリンク先URLを確認することで、本物かどうかを判断できます。
③ メールの文面に不自然な日本語がないか?
詐欺メールの多くは、日本語の文法が不自然だったり、直訳のような表現が含まれていたりします。
たとえば、「Apple IDの情報が問題ありました」「早急に支払い方法を直してください」といった違和感のある日本語が使われることが多いです。
また、Apple公式のメールはシンプルで分かりやすい文面が特徴ですが、詐欺メールは必要以上に強調したり、誤字脱字が含まれていたりすることがあります。
不自然な表現があれば、詐欺メールを疑いましょう。
④ 緊急性を煽る文言が使われていないか?
詐欺メールの特徴として、「24時間以内に更新しないとアカウントがロックされます」「支払い方法を更新しないとApple IDが無効になります」など、受信者を焦らせるような表現が多く見られます。
Apple公式の通知では、このような過度な警告文は使用されません。
Appleの正規メールでは、冷静に対応できるような案内がされるため、急かすような表現が含まれている場合は詐欺の可能性が高いです。
Appleから実際に届く正規のメールの特徴
Appleからの正式な通知メールは、ユーザーが冷静に対応できるように配慮されており、詐欺メールのような「〇時間以内に対応しないとアカウントがロックされます!」といった過度な警告文は使用されません。
1. Appleが実際に送る可能性のあるメールの例
Apple IDの支払い方法に関する通知
- 件名例:「Apple IDのお支払い方法に問題があります」
- 内容:「ご登録の支払い方法で決済が完了できませんでした。お支払い情報を更新してください。」
- 対応方法:「設定」アプリまたは Apple公式サイト で直接更新するよう案内
購入やサブスクリプションの請求通知
- 件名例:「領収書 – あなたのApple IDを使用した購入内容」
- 内容:「Apple Storeでの購入に関する領収書を添付します。」
- 特徴:「設定」アプリや公式サイトで購入履歴を確認するよう案内
Apple IDのセキュリティ関連通知
- 件名例:「Apple IDに新しいログインがありました」
- 内容:「あなたのApple IDが新しいデバイスまたはブラウザでサインインされました。覚えがない場合はすぐにパスワードを変更してください。」
- 対応方法:「設定」アプリまたは Apple公式サイト で直接変更するよう案内
2.Appleの正規メールの特徴
- ✅ 送信元のドメインは「@apple.com」「@itunes.com」「@icloud.com」など公式のもの
- ✅ 「今すぐ対応しないとアカウントが停止されます」などの煽り表現は使われない
- ✅ メール内のリンクをクリックさせるのではなく、Apple公式サイトへのアクセスを推奨する
- ✅ 個人情報(パスワード、クレジットカード情報など)の入力を求めることはない
3.詐欺メールとの違い
- ❌ 「24時間以内に更新しないとApple IDが無効になります!」など急かす表現が含まれる
- ❌ 送信元が「@appleid-security.com」「@apple-support.net」など偽のドメインを使用している
- ❌ メール内のリンクがApple公式のものではなく、偽のログインページに誘導される
- ❌ 「クレジットカード情報を入力してください」「パスワードを変更してください」と直接求める
- **▶ *詐欺メールを見分けるためのポイント*
- Appleからのメールが本物かどうか不安な場合は、メール内のリンクをクリックせず、直接Apple公式サイト(https://appleid.apple.com)にアクセスして確認するのが最も安全な方法です。
もしApple IDの詐欺メールを開いてしまったら?安全な対応策
誤って詐欺メールを開いたり、リンクをクリックしてしまった場合でも、適切な対処をすれば被害を防ぐことができます。
ここでは、安全に対応するための方法を解説します。
リンクを開いてしまった場合の対処法
詐欺メールのリンクを開いてしまった場合は、すぐにページを閉じてください。
偽サイトは本物のAppleサイトと酷似しており、ログイン情報やクレジットカード情報を入力させる仕組みになっています。
万が一、個人情報を入力する前に気づいた場合は、情報を入力せずにそのままページを閉じれば問題ありません。
さらに、念のため端末のセキュリティソフトでスキャンを行い、悪意のあるプログラムがダウンロードされていないか確認しましょう。
個人情報を入力してしまった場合の対応
もしApple IDやクレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐに対処が必要です。
Apple IDのパスワードを速やかに変更し、二段階認証を設定してセキュリティを強化してください。
また、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡し、カードの利用を停止するなどの措置を取る必要があります。
不正利用が発生する前に、迅速な対応を心がけましょう。
Appleやカード会社へ連絡する手順
Appleの公式サポートやクレジットカード会社に連絡することで、さらなる被害を防ぐことができます。
Appleの公式サポートへは、Appleの公式サイトから問い合わせるのが安全です。
- 電話番号:0120ー277-535
- 営業時間:月〜金:9:00~19:00
土日祝:9:00~17:00
また、クレジットカード会社には、カード裏面に記載されているカスタマーサポートに連絡し、不正利用の有無を確認しましょう。
被害が発生した場合は、警察や消費者センターにも相談することを検討してください。