2025年5月。インドがパキスタン領内に報復攻撃を行い、両国の緊張が一気に高まっています。
核保有国同士の軍事衝突ということで、世界中が注目している中、SNSやネット上では「第三次世界大戦が始まるのでは?」という声も増えています。
この記事では、印パ戦争が大規模な国際紛争に発展する可能性や、関係国である中国・アメリカの動向、日本への影響について詳しく解説します。
インドとパキスタンの軍事衝突、なぜ今回ここまで緊迫しているのか?
事の発端は、2025年4月にカシミール地方で発生した観光客を狙ったテロ事件です。
これを受けて、インドは「テロリストの拠点への報復」として、パキスタンが支配する地域にある9カ所を標的に空爆・ミサイル攻撃を行いました。
詳細は以下の記事でも詳しく解説しています。
きっかけはカシミールのテロ事件とインドの報復作戦
インド側の公式発表によれば、今回の攻撃は「軍事施設を避け、テロインフラのみに限定した」とされています。
しかしパキスタン側はこれを「民間人への攻撃」と非難。報復を示唆しており、緊張のエスカレーションが止まりません。
パキスタンの反撃宣言と軍事的応酬の激化
既にパキスタン側は空軍による反撃や、インド空軍機の撃墜を主張しており、現地では実質的な小規模戦争が始まっている状況です。
このまま応酬が続けば、両国の全面戦争、そして他国の介入が現実味を帯びてきます。
インドとパキスタンの戦争が第三次世界大戦につながる可能性とは?
最大の懸念は、インドもパキスタンも核兵器を保有
軍事衝突がエスカレートし、国としての存亡危機に陥った場合、核による「抑止力」が逆に現実の脅威になる可能性も否定できません。
両国の核保有と「報復の連鎖」がもたらすリスク
今回の衝突は「限定的報復」とされていますが、民間人の被害が拡大すれば国民感情が暴走し、報復の連鎖が止まらなくなる恐れがあります。
これが国際同盟を巻き込み始めれば、地域紛争は一気に世界規模の危機に変わる可能性があります。
世界が恐れる「ウクライナ型の地域拡大戦争」
一部専門家の間では、「ウクライナ戦争と同じような長期・多国間の消耗戦に発展するリスク」が指摘されています。
特にパキスタンの背後に中国が見え隠れする以上、アメリカの出方次第で緊張が一層高まる構図です。
中国やアメリカなど関係国の動きが鍵を握る理由
インドは現在、アメリカやフランス、イスラエルなどとの軍事協力を深めており、戦略的パートナーとしての立場が強調されています。
一方で、パキスタンは中国との強固な関係を維持しており、「中パ経済回廊」や軍事支援など、明確な同盟関係があります。
インドを支援するアメリカの立場と戦略的背景
アメリカはインド太平洋戦略の一環として、インドを重要なパートナーと位置付けています。
ただし、パキスタンとも歴史的に軍事支援の関係があるため、今回の衝突には「強く出すぎない姿勢」を保っています。
パキスタンを支える中国の影と、その思惑
中国は一帯一路政策の一環としてパキスタンを経済・軍事面で全面支援中。南アジアの安定よりも「インド包囲網」を重視する姿勢が強まっています。
これにより、印パの争いが「米中対立の代理戦争化」する可能性も現実味を帯びています。
インドとパキスタンの軍事衝突で今後の展開と私たちへの影響は?日本も無関係ではいられない
地理的に離れているとはいえ、日本も今回の情勢に無関係ではいられません。
第一に、インドとの経済協力やサプライチェーンの結びつきが強いため、戦争が長引けば輸入・物流面での影響が出る可能性があります。
また、円安・原油高など国際的な経済不安が一気に日本経済にも波及しかねません。
世界経済・サプライチェーンへの波及リスク
インドはIT・製薬・半導体人材など多くの産業と関係が深いため、戦争が起きれば技術流通にも打撃が出る恐れがあります。
また、海上輸送のルートであるインド洋が緊張状態になれば、貿易全体にも大きな影響が及びます。
日本が取るべきスタンスと注視すべき点
外交的には中立を保ちつつ、経済面・安全保障面でのシナリオを早急にシミュレーションすべき状況です。
政府だけでなく、一般企業や個人レベルでも「世界情勢へのアンテナ」を張っておくことが求められています。